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群馬交響楽団 クラシック スペシャル (2016/2/28)

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2016年2月28日 15:00~、桐生市市民文化会館 シルクホールにて。
指揮:小林 研一郎
ヴァイオリン:松田 理奈

プログラム:

Mozart, Wolfgang Amadeus:歌劇「フィガロの結婚序曲」
Mendelssohn Bartholdy, Felix:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64
Dvořák, Antonín Leopold:交響曲第9番 「新世界より」ホ短調 Op.95

小林研一郎さんはどのくらい群響を振られているのかよくわからないが、このコンサートのリーフレットには「炎のマエストロ 世界のコバケン初登場!!」のコピーがある。

僕の小林さんの印象はハンガリーの指揮者コンクールで一等を取られて、帰国されたとき東響であったか Beethoven の交響曲のリハーサル録音をあるFM局の放送で聞いて、その曲に対する情熱のこもった幾分東北弁の礼儀正しい話し方、そして創り出す音楽の素晴らしさに感銘を受けたことを思い出す。
今回の演奏会でも、その情熱は全く衰えを見せず、曲に対する真摯な取り組み姿勢はステージから離れた後方の席でも十分感じられた。
演奏を聞いて真っ先に感じたことは、物理的な音量、感情や思い入れ、音楽的な歌わせ方やテンポといった音楽を構成する要素の振れ幅(ダイナミックレンジ)の大きさであり、Mendelssohn でソロを弾かれた松田さんも同じような特質を持たれていると感じた。

Dvořák では第2楽章の有名なコールアングレーのソロの後の短調に転調し、世にも美しい旋律をフルートやオーボエが歌うがその後半、牧歌的なオーボエソロのでる直前で、チェロとヴィオラのトレモロの掛け合い部分がある。今までいろいろな「新世界」の演奏を聞いてきたがこんなに背筋がぞくぞくするような「不気味」(誤解を招くかもしれないが、正直こう感じた)な音色を聴いたことが無い。

それからこれは実演を見ないとわからないが(あるいはスコアを念入りに見ればわかることだろうが)、この曲、2番奏者にソロが多い。フルートやホルンで1番で無い奏者にソロがけっこうあることに気付いた。また、終楽章でのヴィオラの頑張り。このオスティナート的なトレモロを執拗に繰り返すことによって土俗的な強烈な音楽を作りだしているのだろう。

東欧での活動が長い小林さんにレッテルを張るつもりはないが、やはりこの曲などはとても近しい存在なのだろうと感じられた演奏会だった。

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